今週に入り、一気に夏が過ぎ去り秋の気候へ突入しました。特に朝晩は肌寒い程度の気温、これは走らなきゃ、です。暑さが~、熱中症に~、的な精神的言い訳はできません。
本日は早朝から奈良公園をランニングしました。いつものルート、東大寺境内を周回して転害門からロートアリーナ方面に向かいます。途中、転害門でしめ縄の掛替作業に遭遇しました。後で調べて分かりましたが、4年に一度掛替を行っているようです。稲を丁寧に手動で作業され、ついついその所作に見とれてしまいます。転害門は東大寺で南都焼打ちに耐えた稀薄の奈良時代から残る建物で、何度も改修はされているものの、とても歴史的価値のある貴重な建物です。にもかかわらず、幹線道路に直面し、地元の人たちの生活道路、小学校の正門の様な扱い、このような生活に溶け込んだラフな国宝、素敵でます。とても奈良らしい。国宝や重要文化財はその価値が認められて保存が義務化され、保存の費用や責任の一部は国が担います。美術品は厳重に管理・保管・展示されるのに対して建築物はオープンで町の一部のまま保存されています。特に、奈良のお寺、東大寺や興福寺などは町の一部として境内が解放されている稀な開放空間です。仏様が安置される場所(建物)は拝観料が必要ですが、境内はパブリックスペース、いつでも入ることが出来ます。お寺の規模、立地、歴史背景にもよりますが、町と寺との根強い関係は古都奈良ならではの歴史から生まれた独自性だと思います。


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