山城町椿井の古民家改修

現場の進捗ご報告です。

大工工事が終盤で、内装の下地、造作の棚やカウンターなどがほぼ完成です。

キッチンからパントリーの写真です。天井にある梁は既設のオリジナルを見せています。黒くしっとりした表情に対して、新しい仕上げ材は米栂材小幅の明るい木色で新旧のコントラストを楽しみます。キッチン背面には大きな窓で採光と通風を確保。外に見える既設の倉庫の木扉も良い風景です。

勾配のある屋根に複雑な形状の丸太を表しにした寝室。大工さんの真骨頂です。

蔵は倉庫としての機能からライブラリーとしての憩い・出会い・学びの場へ転換します。2階の一部を吹抜けにし、全体を見渡せる空間とし、屋根の見事な棟梁は1階からも披露すべきだという思いもあります。造作工事で本棚や手摺が完成です。木製の手摺は支柱と手摺を分離した持出式で、立体的な影や凹凸を表します。とても綺麗に施工頂き感謝です!飯田棟梁ありがとうございました。

スチールのフラットバーや角材を利用した手摺を制作することが多いですが、今回の倉の場合はこの木製が大正解でした。組み方はスチールのそれに近いのでややハイブリットでしょうか。綺麗です。

外壁の杉板、真鍮釘が美しく直線を作っています。玄関の本棚も完成、あとは天井です。ホールにはペンダント照明を設置しますので、配置と高さの確認を風船で検討しました。寧楽工舎田畑様ありがとうございました。

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